医療用大麻運動の祖父と呼ばれるドット・ミクリア医師によると大麻が効く可能性がある病気は約250種類くらいあるそうです。
ではなぜこんなにも幅広い症状に効く可能性があると言われているんでしょうか?
その理由はCBDなどのヘンプ成分が人間の体を一定の状態に保つための調整役を担っているからと考えられています。
この記事では、CBDがどのように作用するのか?そしてそれを理解するために必要な概念であるエンドカンナビノイド・システム(ECS)についてわかりやすく解説します。
エンドカンナビノイド・システム(ECS)とは?

体内に存在する大麻成分「エンドカンナビノイド」
ヘンプや大麻の中には100種類以上のカンナビノイドと呼ばれる化学物質が存在すると言われています。
CBDや精神をハイにさせる作用のあるTHCなどが代表的なカンナビノイドです。
1990年初頭に人間の脳内にはTHCを受容するカンナビノイドの受容体が発見されました。
後にカンナビノイド受容体(CB1、CB2)は脳だけではなく身体の至る所に存在することがわかりました。
人間の体内には元々カンナビノイドを受容するシステムが備わっていたというわけです。
しかしカンナビノイド受容体は大麻を吸うためだけに人間の体に存在しているはずがありません。
だとすれば人間の体内ではカンナビノイド受容体と結びつく自然物質があるはずです。
そこで発見されたのがアナンダミドと2AG(2アラキドノイルグリセロール)という神経伝達物質です。
アナンダミドや2AGなどの神経伝達物質はエンドカンナビノイド(内因性カンナビノイド)と言われています。
エンドカンナビノイドとは、体内にあるカンナビノイドということです。
ヘンプや大麻のなかに存在するTHCやCBDなどの植物性カンナビノイドは体内に存在するエンドカンナビノイドと同じように、カンナビノイド受容体を刺激します。
エンドカンナビノイド・システム(ECS)の働き
身体の至る所に存在するカンナビノイド受容体とエンドカンナビノイドが作用する一連のシステムのことをエンドカンナビノイド・システムと言います。
エンドカンナビノイド・システムはどんな役割を担っているのかというと、身体の機能の調節役です。
人間の体には一定の状態を保とうとする傾向があります。(ホメオスタシス)
体温や血流も常に意識しなくても自動的に一定に保たれています。
こういった機能の調節にエンドカンナビノイド・システムが関わっています。
例えば、ウィルスが体内に侵入したら身体は熱を出してウィルスを排除し、ウィルスがいなくなったら熱は自動で平熱に戻ります。
こういった働きもエンドカンナビノイド・システムが担っています。
CBDやTHCなどの植物性カンナビノイドは身体の機能の調節役であるエンドカンナビノイド・システムに働きかけるために、さまざまな疾患に効果がある可能性があると言われているわけです。
エンドカンナビノイドは運動でも作られる

運動したらアナンダミドが増えた
運動がエンドカンナビノイド・システムを活性化させることは科学的にも証明されています。
2003年のジョージア工科大学の実験では、男子学生に50分間、エアロバイクを漕ぐか、もしくはランニングをさせ、その後血液中のアナンダミドを調べました。
するとアナンダミドは2倍近くにも増えていました。
エンドカンナビノイドがランナーズハイの原因説
ランナーズハイの原因はいまだにはっきりわかっていません。
かつては脳内麻薬と言われるエンドルフィンが原因なのではないかと言われていましたが、今ではエンドカンナビノイド説も存在しています。
運動してエンドカンナビノイドが体内で作られ、エンドカンナビノイド受容体が激しく活性化されると大麻を摂取した時と同じように不安を和らげたり、痛みを感じにくくさせる効果が生まれます。
これがランナーズハイの原因なのではという説です。
健康のためのCBDオイル
これまでエンドカンナビノイド・システムについて解説してきました。
エンドカンナビノイド・システムを正常に保つことは健康のためにも大切なことです。
ただストレスや飲酒、睡眠不足などの生活習慣の乱れによってもエンドカンナビノイドは欠乏しがちです。
もちろん運動したり生活習慣を見直すのも大切ですが、CBDオイルやグミの摂取も有効です。
できれば効果を感じやすいフルスペクトラムのCBD製品をオススメします。
まとめ
ここまでエンドカンナビノイド・システムに関して解説してきました。
YouTubeにとてもわかりやすい動画があるのでリンクを貼っておきます。
お医者さんがエンドカンナビノイド・システムについて解説されています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。