NETFLIXで「WEED THE PEOPLE -大麻が救う命の物語 -」という映画を観ました。
この映画はなんとかして子供を救いたいという切実な思いを持った親や大麻に理解のある医師たちが大麻オイルを使って小児がんと戦う姿を描いたドキュメンタリーです。
追記:この映画はTwitterでひろゆきさんも紹介していました。
『WEED THE PEOPLE — 大麻が救う命の物語 —』
— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hirox246) December 6, 2020
嗜好品ではなく、医療用としての大麻のドキュメンタリー。
アメリカの5人の小児がん患者を撮影していて、一人は亡くなってしまうが、4人が寛解。
日本では医療としての研究も法で禁止されてますけどね。。と。https://t.co/JLzzJelM6h
アメリカでの医療用大麻の現状、歴史、どう作用するのか、など医師や研究者などの証言を元に構成されていて幅広い知識が得られます。
ネタバレにはなりますが、この映画で言及されていた医療用大麻の問題点について紹介したいと思います。
制度としての問題点
アメリカでは大麻は乱用の危険があるとされ、ヘロインやLSDと同じスケジュール1に分類されています。
(ちなみにコカインは限定的な医療用途があるからという理由でその下のスケジュール2に分類されています。)
そのせいで思うように研究ができず、エビデンスが少ないのが現状です。
使用者は自分でTHCやCBDの分量や比率を試しながら調節していく必要があり、人によっては全く効かないというケースもあるようです。
さらに国によって管理、規制が徹底されておらず、アルコールに大麻オイルを少し混ぜた粗悪品なども出回っており、製品の品質を保証できないという問題点も。
大麻研究が進んでいる国との比較
イスラエルでは国の管理下で研究が行われており、大麻の研究は自由です。
THCを分離させることに成功したミシューラム博士もイスラエルで研究を進めました。
テク二オン・イスラエル工科大学のデービッド・”デディ”・メイリ博士という癌生物学者・研究者はTHCとCBDによってがんを殺せると断言しています。
さらにスペインの研究者は、まだマウス段階ですが、THCががんを殺すことを発見しました。
まとめ
アメリカでは政治的な観点から使用が禁止されたり、制限される医療大麻ですが、小児がんと闘っている患者やそれを支える家族には制度改革や研究結果を待っている暇はなく、手探りで大麻オイルなどを試していくしかないのが現状のようです。
世界的な大麻解禁の流れの中で、ガラパゴス化している日本でも医療大麻という考えが広まり、小児がんなどで苦しむ人たちのために一刻も早く医療用大麻が認められて欲しいと率直に思いました。
NETFLIXに入っている方は一度観てみては?